AKBの新グループSTU(瀬戸内)48は現実的な案か、SKEへの影響は

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2016年じゃんけん大会でSTU48(瀬戸内)の発足を発表

AKB48グループが2016年10月10日に開催した「第7回じゃんけん大会」はAKBのベテラン、田名部生来の優勝で幕を閉じました。

SKE48からはさきぽんこと竹内彩姫がユニットシングルのメンバーまで勝ち上がり、2016年の総選挙31位に続いての快挙を成し遂げましたね。

恒例のじゃんけん大会が終わったと思ったら運営はサプライズを用意していました。

会場に流れるのは新グループの設立を予期させるムービー。

山口、広島、岡山、兵庫、愛媛、香川、徳島の7県に光があたり、「今度の劇場は都市ではない」との文字。

「STU(瀬戸内)48」が2017年夏に出港します。

AKB、SKE、NMB、HKT、NGTや海外のチームなど増殖する48グループの新しい姉妹グループの誕生です。

いったい、どうなっているのか、少し考えてみます。

STU(瀬戸内)48は現実的な案か

初見の感想は「随分と現実的な落としどころを考えたな」です。

瀬戸内海をテーマにしたグループのため、山口、広島、岡山、兵庫、愛媛、香川、徳島の7県がSTU48の「地元」になります。

日本の都道府県の人口を考えてみましょうか。

SKEが所属する愛知県は750万人、NMBの大阪府は880万人、HKTの福岡県は500万人、NGTの新潟県は230万人です。

48グループが行う定期的な劇場公演、イベント、コンサートなどを考えても地元の人口が少なければ商売になりません。

48グループはすでに愛知、大阪、福岡、新潟と日本の大都市でチームを作っています。

日本の大都市で新しいグループを作る選択肢は限られている。

札幌や仙台、那覇などでは何年も検討を続けているのでしょうが、48グループの人気が落ち始めている今では金を出すスポンサーにとって採算が合う案件は減っていそうです。

ここで、一つの都市という視点を捨てれば運営にとっては大きな市場も見えて来る。

STU48が地盤にしようとする7県の人口を見れば山口県が140万人、広島県が280万人、岡山県が190万人、兵庫県が550万人、愛媛県が140万人、香川県が100万人、徳島県が70万人です。

ざっと7県を合わせると人口は1,500万人を超えます

強引であっても7県が地元という意識付けが少しでもできれば、他の地方都市でいつもと同じような姉妹グループを作るよりは成功しそうな気はします。

ちなみに、STU48(瀬戸内48)のサイトは既に開設されています。
・STU48オフィシャルサイト



船上公演は現実的なのか?

STU48は「瀬戸内7県を舞台にした船上劇場!!」をうたっています。

瀬戸内海をめぐる観光船を劇場に見立てて、船に乗りながらSTUの公演を見るというスタイルでしょうか。

内航船を取り扱う海運会社がSTU48のスポンサーの1社にはありそうです。

STU48の公演の全てを船上劇場で行うならば、ハイリスクローリターンなビジネスに見えます。

陸の施設と違って、船は動かすだけで人件費や燃料費がかかるのでコスパは悪いです。

名古屋や大阪の一等地と比較すれば維持費は安く済む可能性はありますが、あえて船上劇場のみで活動する意義は薄い。

瀬戸内48は兵庫や岡山、広島の市民会館などを利用しながら公演をしていくのではないでしょうか。

そもそも新しい姉妹グループが必要なのか

そもそも、AKB48グループにとって2016年のタイミングで新しい姉妹グループが必要なのでしょうか。

新しいグループができればそこに労力がかかり、既存グループの新公演や新曲、全国コンサートが減るのではないか?

この点については何年かかっても真実が表に出てくることはないでしょう。

STU48は海運会社の協力な資金提供を元に作ったのかもしれないし、秋元康さんの思いつきでできたのかもしれない。

新グループを作ることは組織の方針として決まっていて、仙台や札幌、那覇と比較して消去法で選ばれたのかもしれない。

AKB48グループは大組織になり、利害関係者が多くなりすぎました。

いくつもの提案からの折衷案か、秋元康さんの勢いのどちらかの気はします。

STU設立による他グループへの影響、SKE48には何が起きるか

新しいグループが設立されるたびに起きるのが、既存グループからの移籍騒ぎです。

アイドルとして経験値を積んだベテランは新グループにとっての良い指導役となります。

HKTの指原さん、NGTのキタリエしかりですね。

SKEのファン界隈ではSTU設立と聞いて「はたごんは大丈夫か」なんて声も上がっています。

はたごんこと髙畑結希は香川県出身ですからね。

ただ、新グループに移籍するなら新人への指導役を完遂できるキタリエクラスの大ベテランでしょう。

今のSKEだと瀬戸内にどうしても行くべき、という人はいないんじゃないでしょうか。

新グループのSTU48ができるせいでSKEの新公演やコンサートが遠のくかもしれない?

STU設立ごときで新公演や全国コンサートがなくなるぐらいだったら、SKEは苦労してないので大丈夫です(自虐)。



瀬戸内海と言えば「ごめんね、SUMMER」のPVの撮影場所ですよ

SKEファンとして、STU設立を確実に前向きに捉えられることが一つだけあります。

それはSKEの神曲「ごめんね、SUMMER」

通称「ごめサマ」のPVの撮影場所は瀬戸内海に浮かぶ香川県の小豆島(しょうどしま)です。

小豆島にある観光名所で潮の満ち引きにより浮かんでは消える「エンジェルロード」が「ごめんね、SUMMER」のサビの部分の撮影場所ですよ。

STU48は間違いなく、ごめサマを歌う。

それも小豆島でSTUバージョンのPVを撮るでしょう。

ごめサマが再び脚光を浴びるチャンス。

STUをダシにしてSKE48の「ごめんね、SUMMER」の素晴らしさを日本中に伝える最後の好機。

ごめサマのサビでの「ぼ〜くのいたず〜ら〜」の部分でのちゅりの笑顔。

そう、高柳明音が小豆島で飛翔する時が再びやってきたのだ。



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