加藤るみの卒業公演「48グループの模範」
・2016年5月29日、加藤るみの卒業公演
加藤るみがSKE48を卒業します。
SKE48を7年超にわたり支えてきた加藤るみの卒業公演が2016年5月29日、終わりました。
本当にお疲れさまでした。
メンバーが一番輝くのは卒業公演。
そんな言い伝えに漏れず、るみが最も輝いた日が卒業公演だったでしょう。
シングルの選抜には入らなかったけど、決して腐らずに前を向いてグループを支え続けてきたメンバーです。
その姿勢は48グループのメンバー全てにとって模範となる存在でした。
・紆余曲折、遅れながらも真っ直ぐ進んだアイドル人生
SKE48シングル最後の握手会!
ファンの皆さん、ひとりひとりと出会いがあって思い出がある。
SKE48に入って皆さんと出会えたことが幸せでした!
本当に本当にありがとう!!
また会いましょう💫✨ pic.twitter.com/oV8v4pRRTa— 旧アカウント (@rurururumy) May 15, 2016
るみは2009年3月にSKEの第二期メンバーオーディションに合格、翌月のAKB48のコンサート「神公演予定」でお披露目となりました。
るみは決して順風満帆なアイドル人生を送ったわけではない。
オーディション合格の2ヶ月後には2期生中心の新チーム「チームKII」が発足するもるみは研究生のままだった。
デビューは2009年7月4日のチームS 2nd Stage「手をつなぎながら」公演のアンダー。
るみは卒業公演がデビューと同じ「手をつなぎなながら」だったと最後の挨拶で触れていましたね。
同期より遅い昇進だったるみのSKEでの生き様は、箱推しから見れば100点満点だったように思います。
2010年8月に同期と遅れてチームSに昇格、仲の良かったカツオとは「ワンワン泣いた」そうです。
当時、SKEのコンサートではトークの未熟さが有名でした。
真面目すぎる珠理奈、引っ込み思案すぎる玲奈のフォローとして、カツオとるみのやり取りが場を盛り上げていました。
先輩後輩の関係に隔たりがありすぎてグループ全体のまとまりがイマイチだった初期の頃、全体の流れを救っていたのは一期生のカツオと二期生で昇格の遅いるみでした。
そして、るみはSKEの全てのチームに所属します。
2013年にはチーム KⅡ、2014年にはチームEに異動、どこでも安定のパフォーマンスと腐らない姿勢を見せ続けました。
趣味の釣りをきっかけに釣り雑誌「フライの雑誌」に取り上げられることもありましたね。
「るみが雑誌の表紙だ!」
そんな風に箱推しも盛り上がりました。
るみは最初からアイドルではなくタレントを目指していたと言います。
卒業公演の挨拶ではアイドルが楽しかったと明言していました。
間違いないないでしょう。
るみほど綺麗に48グループのアイドル人生を終えた人を私は知らない。
・るみの生き様はグループのメンバーの模範となった
昨日は、#つり情報 の取材で千葉県富津港から出航して◯◯釣りに行ってきました!
なにを釣ったかわかるかな〜?🤔
いつも私に釣りを教えてくれる釣りのプロ達とパシャリ📸(笑)
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48グループは大所帯のアイドル集団です。
センターに立てるのは一人、シングルの選抜に入れるのは16人程度にとどまります。
全員が前に出られるわけじゃない。
それは、野球やサッカーの日本代表などと同じことで、異常ではない。
ただ、48グループは中学生や高校生など若い子供の集団です。
子供が外資系企業のような出世競争の厳しい社会で生きるのは難しいと思います。
多くのメンバーがいろんなところで弱音を吐いたり、マイナスな発言をしています。
それも自然なことですね。
るみはどうだったでしょうか?
常に前向きでSKE48を楽しんでいるように見えました。
その扱いには不服もあったでしょうに、7年間もSKE48で劇場公演をコンサートを支え続けてきました。
自分の後輩たちが運営から特別扱いを受け続けていくのを見ながら、安定の高いパフォーマンスを続けてきました。
卒業公演ではメンバー、ファン、家族などに感謝の言葉を述べて最高の泣き顔と笑顔を見せました。
全員が珠理奈や玲奈にはなれない、あっちゃんや優子にはなれない。
そんな社会でるみの生き様は尊く、美しかった。
2015年の「AKB48 41stシングル選抜総選挙」の62位は一推しだけの票でなく、箱推しの応援もあったのではないでしょうか。
少なくとも私はるみに入れました。
卒業公演では「微笑みのポジティブシンキング」を歌いましたね。
間奏でのソロの歌い上げ、玲奈に勝るとも劣らない素晴らしい瞬間でした。
「光よ 地面照らしてよ そう今いるこの場所 行き止まりじゃないよ 前を向いて いくつもの道が広がっているだろ」
この歌は最高です。
思わず一本、記事を書いてしまいましたよ。
リンク、今更聞きたいSKEの名曲「微笑みのポジティブシンキング」
さてさて。
るみの顔つきを見ると大人になったなあと思います。
7年間もSKEをやってきたんですもんね。
そうです。
るみは間違いなくSKE48をやり続け完遂しました。
こんなに綺麗にアイドルの活動をやり終えて前を向いていける人がいただろうか。
最後の挨拶で「人生で一番泣いた」と言って、清々しく卒業していく。
48グループの模範たる加藤るみに、乾杯。
2016年5月29日