100%SKEの感想②真木子とアンナ先生の対談「そんなクヨクヨすんなって!」

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・100%SKEの感想②真木子とアンナ先生の対談

月刊雑誌のBUBUKAが2016年5月10日に発売した雑誌「100%SKE」の感想の2本目といきます。

真正面からネタバレしていくのをご承知おきください。

斉藤真木子と牧野アンナの対談は「100%SKE」の中で最も濃い内容でしょう。

これは対談ではなく授業です。

通常の対談であれば綺麗事を話して記事にして終わり。

ただ、この時点の真木子とアンナ先生の会話は真木子の迷いをあらわにする人生相談のような展開になりました。

二人の会話を綺麗にまとめずにそのままを記事化したブブカに敬意を表します。

・そんな普通にやんなって!

アンナ先生こと牧野アンナは安室奈美恵と共にデビューしたダンスユニット・スーパーモンキーズの一員であり、AKBグループの振付師。

そのアンナ先生がSKEの「ピノキオ軍」で玲奈に対して厳しい指導をしたのは動画や映画などで有名です。

アンナ先生が玲奈に伝えた厳しい言葉「そんな普通にやんなって!」はファンでは今でも語り草ですね。

そのセリフを真木子がネタにしたことで対談が実現しました。

もちろん、真木子がSKEのキャプテンに就任したからというのも大きい。

対談では真木子がSKE48に抱いている悩みが語られます。

「SKEの目指す方向を迷っている」

「過去はパフォーマンス重視のSKEだったのがメンバーも変わり、難しくなっている」

「キャプテンになりむしろメンバーに厳しいことが言えなくなった」

「選抜に魅力を感じなくなってきた、卒業を考えてい『た』ーー

真木子の言葉には後ろ向きな発言が多い。

現時点でキャプテンとしてSKEのメンバーとして悩んでいるのが伝わります。

・そんな普通に悩むなって!

真木子の苦悩は重い。

雑誌でそこまでの悩みを文章にしていいのかなと思うほどです。

何も知らない人が読んだら「この子は辞めちゃうのかな」と思いかねないですね。

これだけの重い悩みに向き合うのも大変です。

でも、AKB48を引っ張ってきた高みなの苦労もしるアンナ先生は苦しむ少女に対しての言葉を持っている。

真木子に対してしっかりとしたアドバイスも伝えます。

「自分をどれだけさらけ出せるかが大事、強さも弱さも全部出す」

「44歳の私だって誰かを注意するときに手が震える」

「最初からできないのは当然だけど、覚悟は決めなきゃいけない」

「卒業後の人生を考えているなら、これがクリアできなかったらダメだと思う

アンナ先生自身、苦労してきたからこその言葉です。

厳しすぎるように見えるのは真木子への愛ゆえでしょう。

真木子も、全く知らない人に同じことを言われたら反発したんじゃないだろうか。

アンナ先生に言われたからこそ真木子の心に響く部分もあるでしょう。

漫画のような「美しい師弟愛」がここに凝縮されています。

・そんなクヨクヨすんなって!

この対談は想像以上に重かった。

真木子が軽くふざけて、途中から真剣な話をして「SKEを盛り上げていきます!」なんて話だと思いましたよ。

違いました。

アンナ先生による斉藤真木子への人生相談室でした。

たしかに真木子の悩みも想像できるんですよ。

後輩への厳しい指導には躊躇する。

正直、自分だけ努力すればそれで完結する一人の世界に飛び込みたい。

わかります。

でも、アンナ先生が指摘するように自分一人だけの世界なんてない。

芸能界に限らず社会で生きていくのって、人を指導して、指導されるのが続くんですよ。

サラリーマンじゃなく独立したって結局は人のつながりで生きていくわけですからね。

真木子のクヨクヨ具合はわかる。

けど、そんなクヨクヨすんなって!

この対談だけ読むと真木子が心配になって仕方がない。

この真木子の苦悩がアンナ先生との対談を通して運営に、メンバーに伝わり、流れが変わるのを祈る

ただの箱推しファンとしては真木子に何度でも伝えたい。

SKEのキャプテンとして、これまで長い間頑張ってきたSKEのメンバーとして真木子が成功していくために。

そんなクヨクヨすんなって!




2016年5月18日




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